ヴィクターのインタビュー@Hello Yogaにて

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今日は、私の先生である
Victor氏の陰ヨガについて話しているインタビューのお知らせです。

Hello Yogaのウェブサイトに載っています。→こちら

とても、陰ヨガについて、よくまとまってると思います。
ちなみに、昨年アップされたものなので、バリ島のリトリートは終わってしまいましたが。。。(^^;

インタビューの要約の日本語訳を、載せておきます。

ーーーー《日本語訳》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*陰ヨガとはどんなヨガですか?他のヨガと違いは何ですか?
陰ヨガは、筋肉をリラックスすることに重きをおいたヨガです。これが、筋肉組織をしめて関節を強化しながら行う伝統的なアーサナの取り方と明らかに違う点です。

陰ヨガでは、反対のことをします。生徒さんには、筋肉をリラックスし、深い層の組織に集中してもらいます。加えて、陰ヨガは、ホールドの時間が長いです。ホールド時間は、陰ヨガのアーサナを行う上で、最も大切な要素です。筋肉の外側の層をリラックスしながら、筋膜や結合組織といった、より内側の層へ浸透させていきます。筋肉組織へ働きかけるかわりに、筋膜層へ働きかけること。これが、陰ヨガのプラクティスのゴールです。

*陰ヨガでより早く柔軟性を得るこ
2つの柔軟性について議論する必要があります。ひとつは、筋肉組織の柔軟性であり、この柔軟性を議論する場合は、体の外側の層にフォーカスをあてます。もう一つは、関節からの柔軟性

柔軟性をみるとき、外側の層の柔軟性と、内側の層の柔軟性を考える必要があります。陰ヨガは、関節の周りにスペースをつくります。これが柔軟性を高めていくのです。伝統的なダイナミックなヨガに、この陰ヨガのプラクティスを加えることで、よりポーズをとりやすくなります。なぜなら、内側のスペースができ、さらに外側の層も伸びることが出来るからです。より、ポーズを大きくとることが出来るようになります。

*多くの人が、痩せること、スリムになることを目的にヨガを始めます。陰ヨガでは、それが可能ですか?
もし、体内の水分を大量に排出したいとか、体重を落としたいのなら、陰ヨガは適切なプラクティスではないでしょう。しかし、経絡の観点からは、全体の代謝を向上させていくことはできます。脂肪が蓄積してしまう理由のひとつは、臓器が適切に機能していないことがあげられます。従って、臓器のバランスをもとに戻すことを考えなければなりません。陰ヨガのプラクティスは、実際、胃、胆、脾、肝などの経絡を刺激し、それらに活力を与えることをします。これが、代謝を良くし、最終的に食べ物からの栄養の吸収を良くするとともに、代謝のプロセスを助けてくれます。

従って、私は、陰ヨガを、伝統的な陽タイプのヨガ・・例えば、ホットヨガ、ビクラムヨガ、アシュタンガといったヨガですが、それらの補完的なヨガとしてとらえています。これらのダイナミックなヨガは、体からの水分代謝を一度に速く促してくれます。
体重もすぐ減少させることができます。しかし、同時に、陰の部分も刺激すること、つまり、臓器の機能をあげることやバランスをとることを考える必要があります。そうすることにより、達成したいことに対して、外側と内側からの両方のアプローチができるのです。

*陰ヨガは、ストレス緩和に役立ちますか?
ストレスは、いろいろな原因で起こります。まずは、プラクティスをすることで、現在の状況から抜け出すことができます。もし、皆さんが常に臓器や精神にストレスを常にかけているなら、その反応として、体の組織は緊張や張りを伴っているでしょう。高い緊張度の中で働いていたり、日々ストレスを抱えている人は、体内組織の緊張の原因となる何かを感じているでしょう。
首、肩、腰の凝りや張りは、全て体が過度なストレス下に置かれてる証拠です。

凝りや張りは、課題です。
どのように改善したらいいでしょうか。陰ヨガのプラクティスは、外側の層をリラックスさせてくれます。これが、私たち自身でコンディションを整えるやり方です。体を緊張している現在の状態から離すのです。たくさんのことをすることなく、完全に柔らかい状態に体を導きます。体をあるがままにし、筋肉の柔軟さとリラックスしてる感覚を持ち続けます。その信号は、自律神経を通りフィードバックされ、それが十分行われると、筋肉はより簡単に元の状態に戻ることを覚えて行きます。

陰ヨガは、ポーズを長くホールドし、体全体を柔らかくすることで、とても早く副交感神経を優位にします。
呼吸へのフォーカスもより深くすることができます。体がより安定し、静止した状態になると呼吸への意識が高まり、深い呼吸が出来るようになります。呼吸に集中することで、副交感神経を優位にすることができ、体は平和な感覚を簡単に感じることができます。

*陰ヨガ講師養成講座ではどんなことを学ぶのですか?
今日、たくさんの人が、陰ヨガに興味を持っています。陰ヨガは、長い間ヨガの世界では表舞台にありませんでしたが、少しずつその効果を理解されるようになり、アジアでとても人気が出てきました。しかし、陰ヨガを教える上で最も難しいことは、講師は陰ヨガをライフスタイルの一部として取り入れる必要があるということです。

最初に、体を含めて、もっともっとやらなければいけないという気持ちを解き放すことです。これは、多くの先生にとって、もっとも大きな障害となります。なぜなら、彼らは、さまざまなヨガスタイルや理論で、筋肉をきかせ、骨を強くするように訓練されてきており、そうする必要はないと言われたときに最も難しい部分だからです。
事実、現代のヨガクラスは、たくさんのポーズがあり、動きのきめ細やかさを感じることなく、速い動きで動いてしまっています。それぞれのアーサナをとるときに、自分のポーズを訓練することなく、動くことを重視してしまっていることのほうが多いように思います。これが、陰ヨガのようなものを取り入れようとするときに、大きな障害となります。

私が指導する方法の一つとして、まず、生徒さんに、何故彼らが陰ヨガのプラクティスを完全に行うことが難しいのかを感じてもらうことです。自身を「陰」へもっていく難しさを認識すればするほど、後によりよく教えることができるからです。しかし、現在行っている指導パターンを離れて、すぐに陰ヨガの指導パターンにシフトできるかというと、そうではありません。従って、多くのヨガ講師が陰ヨガを教えたいと思ったとしても、陰ヨガをプラクティスとして取り入れる難しさを、最初にに認識することができず、最終的には諦めざるを得ない人もいます。

私は、陰ヨガを教えたいと思う人全員が、5分またはより長くホールドすることに問題を持ってるとは思えません。それなのにで出来ないのは、何故なのかという自分へ内省がないからです。それは、その人自身の問題かもしれません。それでは、最終的に陰ヨガを教えることはできないでしょう。

私のトレーニングでは、自分自身での内省をしてもらい、自身の課題を理解することをします。自身の課題とは、
ヨガ、ライフスタイル、ヨガの理解の仕方などを変えることにもなります。何故、ヨガをプラクティスするのかという究極的な目的を意味します。
もし、陰の哲学を理解し、変化することがなかったら、陰ヨガを教えることは難しいでしょう。

私は、この陰ヨガのプラクティスを皆さんにしていってほしいと思います。一方で、陰ヨガを教えようとする人には、自分自身を見つめる期間をとり、教える前に陰ヨガを生活に取り入れていくことが出来るかどうかを真剣に考えることを要求します。
陰ヨガを教えることは難しいでしょう。

*現在、男性より女性のほうが陰ヨガに興味をもっている人が多いと思います。男性に対してはどうですか?
これは、陰ヨガの問題ではありません。一般的に、ヨガの世界で起こっていることです(笑)。アメリカ、欧州、アジアでは、女性のヨガファンが多くを占めています。しかし、私は、日本の陰ヨガには、変化があると見ています。
他のタイプのヨガより、陰ヨガは男性に人気です。まず、陰ヨガはスローであることと、初心者にも始めるのに多くのストレスを感じさせないこと、またはそれほど体が柔なくなくてもできる点にあると思います。男性が、陰ヨガからスタートする利点があります。陰ヨガは、より柔軟性を高めますし、スローなプラクティスであり、誰でもついて行きやすく、ポーズをひとつひとつゆっくり行い、早く動くことはありません。陰ヨガは、ポーズを保つ時間がたっぷり与え、関節のスペースをつくります。そこから、ハタヨガでもビンヤサでも、伝統的なヨガに戻ることで、よりポーズが上手に取れるようになります。ヨガを長くプラクティスしようとやる気をおこしてくれる点でしょう。

*日本では、どのように陰ヨガが広まりましたか?
私が、初めてこのアイデアを紹介した2009年以来、陰ヨガは、より多くの人に受け入れられ、たくさんの人がプラクティスをして、好きになりました。陰ヨガへの興味はとても高まっています。このトレンドが続くことを願います。たくさんの人が、陰ヨガをプラクティスすることの価値をわかってほしいです。そして、ヨガのプラクティスや生活の中に取り入れてほしいと思います。

*エキゾチックな場所で行っている陰リトリートは、とても人気です。ブータンのリトリートについて聞かせてください。
私が仏教徒であることから、2006年からブータンでリトリートを行っています。私のラマ僧の何人かはブータンで生まれた人です。だから、まだ多くの人がブータンを知らなかった時代、私が20代の時ですが、ブータンのことを既に聞いていました。ブータンは、インドの東側国境の地シッキムに近いところに位置しています。もし、皆さんがシッキムに行ったことがあったら、ブータンにとても近いところに行ったことになります。

ブータンでヨガリトリートを行う動機の一つは、その豊富な文化にあります。私は、仏教徒として、ブータンに巡礼に行きますが、同時にその文化、人、仏教を他の人にシェアしたいと思うのです。また、それら全てと陰ヨガとを統合させたいと思うのです。従って、全てを統合したプログラムを作りました。文化的なプログラムも、ヨガも、仏教学の勉強行います。

2012年5月に行う予定のリトリートでは、生と死における瞑想についての「Tibetan Book of the Dead」にフォーカスを当てようと思っています。実際、チベット仏教の学位をもった先生を招き、講義を12日間に渡ってして頂きます。参加者は、深い平和とリラックスした感覚になれるのではないかと思います。落ちつき、鎮まるための時間をたくさん取りました。

最初の6日は、ヨガ、瞑想、学問にフォーカスします。あまり、観光に行ったりはしません。そうすることで、落ち着き、鎮まる時間をたくさんとります。自分自身を内観したり、年の後半や来年の計画を立てたりする人もいるかもしれません。その後、パロまで小旅行をします。パロの後は、プナカゾンに行きます。いくつかの修道院を訪ねて、ヨギに会います。その後パロに戻ります。

*ブータンは、思っているより物価がとても高いです。交通や価格などについて教えてください。
ブータン政府は、旅行者に対して部分的に解放していますが、それほど多くの訪問者を期待しているわけではありません。それがブータンを訪れる人にとって少し問題となります。税がとても高いです。現在、旅行者がブータンに訪問中は、1日に250USドルを払わなければなりません。それが、宿泊の最低価格となります。

ヨガに適したリトリート場所を探すのは、トライ&エラーの繰りかえしでした。プラクティスするためのきちんとした部屋をもつホテルを探すのは大変でした。さまざまな問題を解決してきました。現在は、素敵な宿泊施設、食事を提供してくれる良いパートナーがいるので、リトリートをスムーズに行うことができ、参加者も落ち着いて滞在できます。

ブータンでは、忙しく、たくさんの場所を観光したいという感覚にはならないという点を強調したいです。参加者には、平和な気持ちになったり、安定感を感じたり、鎮静した感覚を感じてほしいと思います。

滞在地は、標高2700mの場所です。後ろはパインの木の森があり、前には雪に覆われた山々が見えます。とても美しい施設であり、施設から出なくても、とても落ちつきリラックスした毎日を送れます。ブータンは、とても落ち着いた場所です。スピリチュアルなゆりかごのようです。その自然がくれるものを吸収することができます。ブータンでは、精神性を私たちの生活に取り入れ、日々のヨガプラクティスにどう影響するのかを見ていきます。

毎年、行っているもう一つのプログラムに、ネパールのカトマンズでのリトリートがあります。こちらも、ヨガの源であり、豊富な歴史的文化があります。こちらも山々に囲まれた場所です。文化プログラムや観光もあります。ヒマラヤ山脈に囲まれていると、畏敬の念や壮大な母なる自然を感じます。私にとっては、それはヨガのプラクティショナーとして鼓舞されます。朝起きると、窓から見える山々は、私たちも自然の一部なんだということを思い起こさせます。
私たちの目的、動機、私たちは誰なのかという、根本的なことを理解するために、また戻ってきたい気持ちになります。
ヨガ哲学は、内省と黙想の基礎を与えてくれます。
カトマンズは、比較的物価が安い地域です。ブータンのように政府から税を課されることはありません。だから、ヒマラヤ山脈を経験していたいが、ブータンは少し高いと感じる人、または現在多額の投資をそこにはしたくはない人には、カトマンズはオススメです。

来年、バリでも、リトリートを行う予定です。これは、楽しいプログラムです。バリも、文化のある場所です。ウブドには山があります。このリトリートは、とてもカジュアルなリトリートです。家族や友達などヨガの知識がない人でもいっしょに参加できるリトリートです。1日に2回プラクティスを行いますが、その間には、長い休憩時間があるので、休息をとったり、ショッピングにいったり、スパを楽しんだりできます。リトリートには、全員にバリニーズマッサージを体験してもらうために、無料のマッサージがついています。また、バリニーズダンスを見るという文化プログラムもあります。

バリニーズダンスを見る度に、その動き、ムドラの使い方やステップに驚かされます。ヨガの指導者は、動きにより敏感です。特定の体の動きを見ると、とても好奇心がわきます。私は、ヨガのプラクティショナーとして、どのように自分の体の動きを深くしていったらいいか探求しています。バリニーズダンスを見てると、人間ができる体の動きを考えさせられます。皆さんにバリニーズダンスを見てほしいです。満月の日にダンスを見る予定です。これは計画的にスケジュールしています。

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