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安定感を与える陰ヨガ

こんにちは。渡辺純子です。

2017年11月の陰ヨガのテーマは、「安定感を与える陰ヨガ」です。

伝統的なヨガのアーサナ(ポーズ)とは、何を示しているのでしょうか。それは、現在のような様々な形をとるアーサナではなく、「座る(Seated)」ことを意味しています。つまり、アーサナとは静かに座っている姿をいうのです。これは、メディテーション(マインドフルネス)へ導くことを意味します。

アーサナが座ることを最終目的にしているのならば、様々なアーサナを練習することは、とても有益だと思います。筋肉の力で動いて気を巡らせる陽ヨガ、関節の柔軟性を高めて動きの範囲を大きくする陰ヨガ。どちらも「座る」を目指しています。

「座る」ために大切なのは、その姿勢です。人の体は、蓮華座またはあぐらで座っている時、骨盤で安定します。そして、その上を昇る背骨を支えます。背骨は呼吸を支えます。また、人体の元気(エネルギー)を支えます。根っこが腐ってしまったら幹が伸びていかないように、人の骨盤がぐらぐらしてしまったら、背骨も安定せず、猫背になったり姿勢が悪くなります。

安定感をもって「座る」ためには、実際に座っている私達のエネルギーの状態や精神の状態も知る必要があります。地に戻るような、沈むような、重たく下降し、根っこのように土台(グラウンディング感)をつくるような状態が安定感を与えます。別のいい方をすると、「陰のエネルギー」のことです。陰ヨガは、この安定感を生む状態へと導くヨガのひとつです。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/