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春の季節と巡り

2016年4月の陰ヨガのテーマは、「巡りをよくする」です。

「巡りをよくする◯◯」というフレーズは、巡りをよくするお茶や漢方、ヨガやストレッチ、アロマセラピー等々、私たちの生活の様々なところで目にします。現代人は、巡りが悪いことで、様々な不調を生み出しています。肩や首の凝り、頭痛、生理痛などが、その代表例です。


春と巡りと肝(かん)の関係

中医学によると、体の構成要素である気・血・水が停滞すると、心身の不調を生み出す原因となります。だから、巡りというのは基本的な生理的動作なのです。五臓のうち、巡りを維持するのが、肝(かん)です。肝は、春の五行である木の五行に属します。春に活発になる反面、その分疲れやすくなるので、この時期にケアが必要な五臓なのです。


巡りとは、スタートをする力です。何かを始めるための勢いとなります。
春は、スタートの季節。従って、自然界のエネルギーは、芽生える気の質を持ちます。だから、巡りの改善を試みるのには、春はいいタイミングなのです。ライフスタイルを大事にするJunostyleが、「春の陰ヨガ」を継続して行っている所以です。
体力の無い人は、冬の養生が大切ですが、瞬発力や元気の放出が上手くいかない人は、春の養生が大切なのです。朝、寝起きの悪い人も同じです。


「春の陰ヨガ」を行う理由

巡りというのは、気分にも関係します。ストレスが溜まるというのは、巡りが滞ってしまっているから。ストレスの解消や気分の不調などは、軽い運動をして体を動かすことが改善策の一つと言われますが、気血の巡りが改善することで、気分を司る肝の気がバランスするからでしょう。

陰ヨガをしてから、冷えがなくなった、腰痛が改善した、よく眠れるようになったというフィードバックを頂きます。どれも、気の巡りがよくなり、血行が改善しているからでしょう。落ちついてリラックスすることで、副交感神経が優位になるのも、巡りの改善を促します。自律神経を司るのも肝のお仕事です。

「春の陰ヨガ」を行う理由は充分ですね。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/