妊婦さんのための3つの”陰(いん)” その1
こんにちは。渡辺純子です。
女性の先天は「肝」!「血」を蓄えること
女性は月経があることから、「血(けつ)」(=「陰」の性質をもつ物質と捉えます)をより持つ(または、持つべき)体質ですが、妊娠中は、お腹の赤ちゃんを育てるために、大量の「血」を消費すると言われています。そのため、「血」が不足しがちになり、妊娠中に起こりがちな貧血、不眠、便秘、こむら返りなどが起きやすくなります。中医学の考え方によると、これらの症状は、「血」の不足から起きるからです。
「血」は栄養を運び、潤いを保つために、とても大事な身体の構成要素です。妊娠中は、「血」をたくさん消耗することから、「血」を蓄えている「肝」がフル稼働し、疲労しやすくなります。「肝」は「血」を蓄えると同時に「気」を巡らせ、精神状態を正常に保つ役割も担っています。従って、「肝」が疲労をすると、気の巡りが滞り、ヒステリックになったり、精神の状態が不安定になりやすくなります。
「血」の補充=「陰」の時間を持つこと
では、「血」を蓄えるにはどうしたらいいでしょうか。それは、陰ヨガのクラスで私が散々言ってきたことですが、「23時に熟睡していましょう!」ということ。つまり、良い睡眠を早めに取ることです。別の言い方をすると、「肝」を休ませ、「血」を補充できるライフスタイル=「陰」の時間をもつことが大切なのです。1日の中に、ちょこっとリラックス時間を増やすことでもいいでしょう。
女性は、初潮を迎えた時から「肝」の健康を保つことが健康維持に必須です。まずは、「肝」から整えること、リラックスから始めることです。
妊婦さんも、是非、陰ヨガをライフスタイルに取り入れてみてください。
- *陰マタニティのクラスは、Junostyleウェブサイトの陰ヨガスケジュールページ「レギュラークラス」欄よりカレンダーをご確認ください。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/
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