講師登録
コラム一覧へ戻る

冷えを解消:休養と気血の巡り

こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。
寒い日が続いてきました。本格的な冬の到来です。寒さ対策、冷え対策を徹底して行いたい季節です。今日は、数年前の私の冷え問題とその解消方法について綴っていこうと思います。

シンガポールから帰国した後の最初の冬、冷えに悩まされました。当時は、胃の調子も悪く体重が落ちた時期でもあったので、いつものペースで養生をしても追いつかない状態でした。胃の不調と冷えの原因は、シンガポールの常夏の気候だと思います。年中汗はかいているし、屋内は冷房がキツく、長袖を着て対応していても自律神経がおかしくなっていたと自覚があります。暑くて湿度が高い熱帯雨林の気候により、当時の私の体は、中医学でいうところの脾胃の働きが、著しく低下していたのだと分析しています。

生まれた時から四季を経験していて、気を補うための冬の期間を過ごす生活が常だった日本人の私にとって、3年間の常夏生活は、身体のバランスを崩すには十分な期間でした。目に見える形で症状が出たのは帰国後でしたが、今から振り返ると、当時から足と骨盤(腰)の冷えが酷かったように思います。日本で再び四季に触れてから徐々に回復をしていったものの、本格的に冷えから脱出したと感じたのは、コロナ禍生活の1年目が終わった頃でした。

気を補うライフスタイルへのシフト

コロナ禍の外出を控える生活は、仕事など活動の量を必然的に減らし、休養する時間を増やしました。朝はのんびり起きてきたり、天気のいい日は公園に行ってお散歩したり(新潟は公園が多い!)、温泉に行って何もしない時間をエンジョイしたり(温泉も多い!)、キャンプへ行って自然に触れたりしました。

ゆったりした時間は、体だけでなく心も穏やかにします。この頃から、本格的にマインドフルネス瞑想の学びも行っていたことから、心を休ませる訓練が気を補うことを助長したと思います。心の忙しさも気を消耗しますから。

食事は外食が減り、ほとんど自炊をしていたので、特に冬はごぼう、里芋、蓮根などの根菜類を多く摂ることで補腎を心掛けました。冷え対策として、生姜をよく使ったご飯も食べました。
漢方も処方してもらい半年くらい飲んでいましたが、実感としては、食事と睡眠を含む休養が、体に気を保蔵し元気を養っていったことで、冷えが自然に解消されたと感じます。

コロナ禍という偶然にやってきた不便さが、逆に、気を補うライフスタイルへのシフトのきっかけとなりました。中医学では、保蔵された気は腎に蓄えられると考えます。体内で体を温める熱が生み出されるためには、気が十分に腎に保蔵されていないといけません。つまり、冷え対策の最初のステップは、“気をためること=休養すること“です。

ヨガとお散歩で気血を巡らす

コロナ禍の主な私の運動は、ヨガとお散歩(ウォーキング)でした。ヨガは、動くヨガよりも、陰ヨガをメインに。個人的には、冷え対策には(特に女性は)、陰ヨガがとても良いと感じます。陰ヨガは、その特性から補腎と気血を巡らす効果があると思います。

陰ヨガは、主に骨周りの柔軟性を向上させるのが得意なヨガですが、体が骨周りから解れることで、気血の巡りを良くして冷えの解消を促します。同時に、呼吸が深くなり、気持ちが落ち着いてくることも、気血の巡りを助ける要因だと思います。ポーズやシークエンスによっては、分かりやすく体がぽかぽかしてくることも。特に、股関節と足首の辺りへのアプローチは気持ちがいいです。

ウォーキングは、下半身の気血の巡りを促すやさしい有酸素運動です。ヨガではなかなか有酸素運動が実現しないので、気を消耗しない程度の運動として、晴れた日はお散歩をしていました。今でもお散歩はよくする運動の一つですが、ウォーキングメディテーションをしながら歩くことは、頭の中を空っぽするいい機会です。

冷え対策の二つ目のステップは、できるだけ凝りなどを解消し、体を柔軟にすることで気血を巡らすことです。陰ヨガの力を発揮できるところです。体と心は繋がっているので、気持ちが行き詰まらないように、心を整えておくことも大切です。こだわり過ぎや固定観念、先入観などに捉われない心の柔軟性も備えておきたいです。

おまけに、大好きなお風呂のお話。毎日のお風呂は15分ほど、汗をかかない程度のお湯の温度で湯船に浸かります。温泉のもとやアロマソルトを入れることでポカポカ!寝る時は、お布団に湯たんぽを入れて暖かくします。これ、心身ともにかなり幸せです(^^)/

冬を元気に乗り切りましょう!

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/