ゴールより過程を大事にすることの意味
こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。
巷では「タイパ」という言葉が流行っているようですが、何でもかんでも時短で目的を達成すればいいわけではないと感じます。
身近な例で言えば、まず、アーサナ。人によって体型や体のつくり、年齢などの差があるので、アーサナの完成そのものは、どこにあるのかはまた議論が必要ですが、仮に理想のアライメントが完璧となるポーズの状態が完成としましょう。忙しい私たちは、ゆったりするはずのヨガの時間も心のスピードが上がっていることが多々あります。ポーズを行う際に、完成したポーズばかりを求めて「上手くなろう!」と意気込んでしまいがち。私も、陰ヨガを深めるまではこうだったかもしれません。しかし、それは、何も生み出しません。むしろ、じっくりと、その時、その瞬間の体を観察して、体感して、体に対する気づきを持つこと、観察力を向上させること、気づきの力を養うことに実りがあります。過程を無視して、または過程をすっ飛ばしていくことは、得しているようで、実は失っているものが多いのではないかと思います。
お料理やお掃除も、同じじゃないかと思うのです。確かに、家事といった類のものは、面倒だし、無駄な時間に思えるし、お仕事が立て込んでいるとなるべく短い時間で楽々やりたいし、むしろ、その過程はすっ飛ばしたいという気持ちになります。
お掃除ロボットを使ってもいいと思います。苦労するのがいいと言っているわけではなく、日常の中のどんなことでも(無駄だと思っていることも)、丁寧に心を込めて行うことは、その瞬間の中に、何か小さな可能性が潜んでいることに気づかせてくれます。
家事でも、ヨガでも、瞑想でも、その瞬間の過程を大事にすることは、心を穏やかにするための時間でもあります。どんなに忙しい時でも、心が冷静でいれば、生活全体がまとまってきます。生活そのもの完成度が高まることで、仕事やその他の活動に対する完成度も同時に引き上がります。それは充実した人生を送るための秘訣なのだと思うのです。
スピードばかりを上げることが本当に創造的なことなのか、じっくり向き合う必要があります。見せかけの効率やお得感に満足しているのは、ただの無知かもしれません。今、無意識に繰り返している呼吸にさえも意識を払えるかどうか。それが、マインドフルネスに、そして、豊かに生きるということだと思います。
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- *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら)
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若林純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/