こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。

誰もが自分の人生を豊かにすることを望んでいると思います。貧しい人生を送りたい人はいないでしょう。では、“豊かさ”とは何でしょうか。

お金持ちになること？
ほしいものを何でも手に入れること？
やりたいことを手にすること？
自由になること？
他者に認められること？

おそらく、それら全てが人生を豊かにしてくれるものであると思います。しかし、どんなに多くのものを手に入れたとしても、体が不健康であったり、心が貧しかったりしては、人生は豊かにならないと思います。私は、体と心を豊かにしておくことを、幸せに生きるための土台としています。ヨギらしい部分かなと思います(^^)

体の健康は、文字通り、体が元気であることです。これはわかりやすい。

では、心の豊かさはどうでしょうか。“豊かさ”に対する逆の表現は“貧しさ”ですが、自信の無さや自己肯定感の無さも心が貧しいことの表れではないでしょうか。皆さんの心は、豊かであると感じますか。

心を豊かにしてくれるものは一体何なのでしょうか。人生を豊かにするためには、どうしたらいいのでしょうか。

欲しかったものを手に入れたとしても、ゲットした瞬間、次のものが欲しくなったりした経験はないですか。例えば、高級ブランド品など高価なものを手に入れたのに、一瞬満たされたと思った心は継続せず、何だか不足感を纏っていて満ち足りない。この高価なものは、本当の意味で豊かさを与えてくれたのでしょうか。

私は、マインドフルネス瞑想をする中で、心を豊かにするヒントを見つけました。

“心の豊かさの発見には、自分の内側からの変革が必要です。自分自身に誠であること。欺瞞のないことです。そして、自分の心を通して見ているものに気づくことです。“

私たちは、物事を見たいように見て、思いたいように思っています。見ているもの感じているものは、全て「心」というフィルターを通して捉えているのです。そのことにまず気がつくことが心を豊かにする第一歩です。

二人の人が、同じ黄色の向日葵を見たとしましょう。一人は、「綺麗！素敵。向日葵は大好きな花です。」と感動します。しかし、もう一人は「向日葵には嫌な思い出があって、悲しくなります。向日葵は嫌いです。」と言います。さて、一体、向日葵をどう表現したらいいのでしょうか。向日葵の立場に立ってみると、ただ太陽に向かって元気に力強く咲いているだけです。好きとか嫌いといった添加物（評価や感情など）を加えているのは、向日葵そのものではなく、外側からそれを見ている人の思考の方です。

マインドフルネス瞑想は、まずは、自分の思考や考えに気がついたら、それを手放す練習をします。いい思考も、悪い思考も、賢い思考も、馬鹿な思考もそこに区別や評価をせずに手放します。どんな思考だったかなどと分析もしません。思考をしている事実に気がつくだけで、後はその思考を追いかけたりせずに手放すのです。手放したその瞬間を何度も経験することが大切なので、続ける努力が必要です。

簡単そうに見えますが、これがマインドフルネス瞑想の最初の壁であり、大きな壁ではないかと思います。思考をしている自分が嫌になることもありますし、落ち着くために始めたマインドフルネス瞑想なのに、思考が出てくることによって、逆に落ち着くことができない、なんてことが多々起こります。想像していたマインドフルネスな状態になるまでには、時間を要します。ここで挫折する人も少なくありません。

だから、素直になること、誠になることが必要なのです。いい自分も、嫌な自分も、丸っと包んであげること。落ち着きのない自分に真っ直ぐ向き合って、そんな自分も受け入れることなのです。理想の自分を投影するのではなく（それは自己欺瞞！）、実際にそこに存在する自分をあるがままに受け取るだけ。優等生でいたい人にはちょっと辛い現実かもしれませんが、本当の豊かさがそこにあると思います。人としての真の強さも、そこにあるかもしれません。

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