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<春の準備!上半身の柔軟性アップ!>

2月は立春の季節。暦の上では春の始まりです。とはいうものの、まだまだ寒い日々が続きますので、春の準備をする気分にはなりにくいですね。ただ、関東地方では、既に花粉が飛び始めているそうですから、花粉症などの春特有の不調が起きやすい方は早めの準備が必要のようです。

呼吸を見直そう!

春の養生の一つは、五臓「肺」を養うことです。今月は上半身の柔軟性をアップすることで、呼吸を見直し、免疫力向上を目指します。呼吸の力は、免疫力の力を表します。特に、花粉やウィルスなど身体の外から侵入してくる邪に対して身体の表面のバリア的役割をする免疫力(衛気)のことです。

春は、冬の間にじっと潜んでいたものが一気に動き出す季節です。自然界が風を起こして、動物や植物といったあらゆるものを冬眠状態から目覚めさせて動かします。だから、中医学の考え方では、「春は風邪(ふうじゃ)に気をつけましょう。」と注意します。

今月は、陰ヨガも陽ヨガも、上半身の柔軟性向上を重視したプラクティスをします。特に、肺がある上半身は陽の部位ですので、腕や肩など上半身を動かすことで、身体的に呼吸が改善しやすいです。さらに、肋骨も忘れてはいけません。肩が背中、体側が硬いと感じる方は、是非、肋骨にも意識を向けてください。お風呂に入って温まった時に、シンプルに、肋間筋をマッサージするだけでも違います。肋間が柔らかくなると、呼吸がスーッと楽に入ってくるのを感じられるでしょう。

また、五臓「肺」の経絡は腕から肺にかけてのラインを通っているので、こちらも身体的に上半身が固まってくると、気血の巡りが悪くなると考えられます。脇の下のあたりを押して痛みを感じる人は、リンパが詰まっている可能性もあります。上半身の柔軟性を見直すことで、呼吸を本来の姿に戻してあげましょう。

姿勢を見直そう!

皆さんは普段からご自身の姿勢を気にしていますか。身体の姿勢のことです。そして、呼吸がしっかり行われているかにも注意を払っていますか。

肩こりのある方がヨガをした後に、「呼吸がしやすくなった」と言われることが少なくありません。肩こりが常態化すると、凝っていることにさえ気がつかなくなります。その硬い状態が新たな基準となり普通になってしまうからです。意外と自分の癖にも気が付きにくいことがありますが、それと似ていいます。

定期的にヨガをしに行く(zoomも含めて)などをしている人なら気がつきやすいかもしれませんが、お家でひとりプラクティスの方はなかなか気が付きにくいかもしれません。身体のことは、自分以外の先生や専門家のところに行くのはある意味大事なことかな、と思います。客観的に自分を見ることをするからです。

私の生徒さんが、「自分だけでプラクティスしていると苦手なポーズを無意識のうちに避けてしまっている。」と言われることがありますが、色々な人(先生)とプラクティスを楽しむことは、柔軟な姿勢(この場合、精神的な姿勢や態度のこと)を保つためにも大事なことかもしれません。

中医学における最古の医学書『黄帝内経』は、春はイライラしたりせずに、気持ちを伸び伸びと過ごすことと説いています。春の気に柔軟に従う養生方法の一つです。上半身の柔軟性を高め、呼吸を自由にさせて、気持ちを伸び伸びと過ごしましょう。

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/