陰ヨガからみる陰陽理論
こんにちは。渡辺純子です。
2016年6月の陰ヨガのテーマは、「陰ヨガからみる陰陽理論」です。プラクティスのテーマとしては、今月の陰ヨガテーマが「ドラゴン2にみる陰陽理論」となっているように、実際に、陰ヨガのポーズ(ドラゴン2)を使って、体で体感していきます。ここでは、その概要をご説明します。
エネルギー的観点からの陰陽
ヨガの勉強を進めていくと、エネルギーの話になります。アパナとプラナという言葉を聞いたことがありますか?アパナは、地に向かって落ちていき、グラウンディングをするエネルギーのこと。プラナは、天に向かって昇っていくエネルギーのこと。陰と陽で表現すると、アパナは陰、プラナは陽となります。この2つのエネルギーについては、プラナは、アパナが先に来ないとお起こりにくいと言われます。中医学でも、陰がないと陽の飛躍が上手くいかないと言われます。動きのあるハタヨガでも、地についている体の部位は、グラウンディングを感じながらアーサナを行う所以かと思います。ヨガを行う体は、大地に根付いてから、背骨や手を伸ばし開いていきます。レッスンを通して、多くの方の体を見てきましたが、この根付くエネルギー感は、陰をもっている心身にしか宿らないと感じます。
体の奥から開くときの陰陽
解剖学的にいうと、陰ヨガは、関節の柔軟性を高めるヨガです。つまり、体の奥または内部からの動きの範囲を拡げていくことです。ヨガは、肉体に対するアプローチが主たる目的ではないので、よりヨガの観点から言うと、中心から開いていくこと。その中心とは、もちろん、心(こころ)のことです。心を開くこと。表面と内側を陰陽で表現すると、表面は陽、内側は陰です。だから、奥深くの陰の部分に気づき、心を開いていくことは、陰ヨガが教えてくれる大切なことのひとつだと思います。
- *「今月の陰ヨガ」は、ジュノスタイル東京、及びJunostyle-YinYogaOnlineSelfPracticeでお楽しみ頂けます。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/