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私のヨガ~ vol.1「静止」すること・「静寂さ」を持つこと

陰ヨガを教える仕事をしていますが、レッスンをする上で大切にしていること。
「静止」と「静寂」です。

皆さんにとってのヨガは、何のためにありますか?

人によってその目的とか、存在意義は違うと思います。ある人は、鍛えるためにスポーツ的な意味合いを持ってヨガをするでしょう。ある人は、精神的な落ち着きを得ることを目的としているでしょう。また、単純に”気持ちいいから”とか、”健康維持のため”という人もいるでしょう。

ジュノスタイルのコンセプト「自分らしいライフスタイルを探す旅」とも関係しますが、私にとってヨガとは、“自分を知るツール”としての意味合いが大きいです。身体のこと、精神のこと、自分のことを捉えるとても便利で身近なツールなのです。

身体を動かすというところでは共通点はあるものの、他人との競争ではなく、自分へ意識を向ける点で、ヨガは一般的なスポーツとは相違していると思います。 こんなにも、身体の隅々にまで意識を届けることをするスポーツはないでしょう。自分の内面に意識を置きながら、身体を動かしてポーズをとることで、感情の状態や精神のこともわかってきます。「あ、私、怒ってる!」とか、「今日は、気分がいいな。」とか。


呼吸を意識するのもヨガの特徴です。まさに内側にあるもの。呼吸は嘘をつかないから、自分の今の状態を否応無しに知らせてきます。 そして、ある程度動きを経験してきたら、今度は止まって静かに止まっていきたい情動にかられるでしょう。

スポーツの世界でも、メンタルの強さの大切さが言われているように、自分を飾ることなく、先入観を持つことなく、そのままの自然体を捉えることは、揺るぎない強さを培ってくれるものだと思います。

身体を止めて、精神を落ち着かせて、地に足をつけて、静けさを持つことが精神面へのアプローチのスタートになります。陰ヨガをプラクティスしてきて10年以上が経ちますが、心の静けさを持つことが、私に強さ与えていると実感しています。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/