「お肌の保湿を促す陰ヨガ」<後編>
こんにちは。渡辺純子です。
2019年11月の陰ヨガのテーマは、「お肌の保湿を促す陰ヨガ」です。
中医学によると、お肌の保湿には肺を潤すことと、呼吸を深めることが大切であることは、「お肌の保湿を促す陰ヨガ」<前編>に記載した通りですが、ライフスタイルを整えることで、保湿を促すことも大切な事柄の一つです。つまり、心身の「陰(いん)」を充実させることです。
カラダを潤す「血(けつ)」の存在意義
まず、心身の陰を充実させるには、「血」をつくることです。陰ヨガを通して、身体的アプローチから乾燥肌をケアすることもできますが、日々の暮らしの中で、「血」をつくり身体を血で満たすことが、内側からの潤いケアに繋がります。
中医学では、「気・血・水」が身体を構成する3大要素と見ますが、血は身体に最も多く存在する液体なので、暮らしの様々な場面で「陰」を維持する重要な要素となります。体中を隈無く巡って、お肌を潤いのある状態に保つのも血の役割です。まずは、食べること、寝ること。それも、規則正しく、です。
血は食べ物から作られるので、消化器を整えて吸収を良くすることも大切です。また、血不足は、睡眠不足で起こりますので、寝不足は禁物です。特に、保湿という観点からは、睡眠不足は、水分を保つ役割をしている腎(じん)が弱る原因にもなるので、乾燥肌をよりひどくしてしまう危険性があります。
ココロの潤いを保つ女性に必要な「血」
「血」は精神面とも深い繋がりがあります。血が体内に十分存在するから、感情が落ち着いたり、穏やかな気持ちでいられたりします。女性特有の月経前症候群(PMS)を例にあげるとわかりやすいですが、月経前にイライラしたり、情緒不安定になるのは、「血」の不足が原因と考えられています。情緒を安定させて精神のバランスを取るためには「血」が必要なのです。特に、女性は月経や出産があることから、「血」に支配された心身と言われています。「血」の充実は、女性にとって潤いのある健やかな暮らしを送るための必須事項です。忙しい日々の合間に、落ち着く時間やリラックスする時間を設けて、心身の「陰」の質を忘れないようにしたいです。週に1回でも陰ヨガを嗜むといった、ちょっとした「陰」の時間が、その他の時間に浸透して、心身ともに潤いのある女性として毎日を過ごせるようになるでしょう。
- *「今月の陰ヨガ」は、ジュノスタイル東京でお楽しみ頂けます。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/