たくさんの果物や穀物などがふっくらと実る季節、秋。一年の中でも、豊かな自然の恵みを存分に味わうことができるこの季節が一番好き！というかたも多いのではないでしょうか。今日は、島根県松江市でヨガとお料理のレッスンを主宰されている平元秀子先生のブログから、旬を迎えている栗をたっぷりと使った栗ごはんをご紹介いたします。

秋の味覚・栗ごはん

＊平元先生が作る栗ごはんは、こちらのブログ記事をご参照ください。

茹でたものをそのままでも、お菓子の材料にしても、お米やお肉と一緒に炊いても、どれも美味しくいただける魅惑の食材・栗。中医学的な観点からは甘味・温性に属しています。胃腸の働きを整えて気を増やし、血を巡らせて体を温めてくれるなど、だんだんと寒さが増してくるこの季節に嬉しい作用があります。芋などの他のでんぷん質の食材に比べて、栗のでんぷん質は粒子が細かいため、上質でなめらかな味わいが楽しめます。たんぱく質、食物繊維、カリウム、ビタミンA、B1、B2などの栄養素がバランスよく含まれている栗は、疲労回復、便秘解消を促してくれます。また、たっぷりとしたでんぷん質が加熱によるダメージをやわらげてくれるため、ビタミンCの摂取にもおすすめしたい食材です。

栗ごはんは皮をきれいにむいて作りますが、渋皮に含まれるタンニンには体内の活性酸素を取り除く強い抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん予防への効果が期待できるそうです。栗が旬な秋には、栗ごはんだけでなく、渋皮煮も一緒に楽しんで行きたいですね。