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冬の養生法〜アンチエイジングは冬がチャンス!

11月の半ばに、新潟に移住してから初めての陰ヨガ指導者養成講座をしました。今回は、<五行シリーズ>講座でした。今年はコロナの心配もありますし、来年以降、落ち着いた頃にスタートしようと思っていましたが、
「プライベートレッスンでもいいので、どうしても、やりたい!」
というリクエストにより開催することになりました。<ベーシック>講座を受けてから陰ヨガの良さに魅せられて、毎月、プライベートレッスンに来られている熱心な生徒さんの頼みでもあったということもあり、2週間前という土壇場で<五行シリーズ>を開催しました。リテイクの方も参加でこじんまりとした、ほぼセミプライベートの養成講座を行いました。
少人数での講座は、ヨガを学ぶのに適しているなと改めて感じました。生徒さんの理解が深まるまで、理論だけでなく、体感を通して丁寧に講座を進められたことは、コロナ禍というネガティヴな環境の中にありながら、大きな収穫であったと感じています。

陰ヨガと<陰陽五行説>の関係

さて、その<五行シリーズ>講座では、何を学ぶかというと中医学の理論(陰陽五行説)とその知識を陰ヨガに落とし込んでいく実践作業をします。Junostyleでも毎月テーマを決めてレギュラークラス(現在はzoomがメイン)を開催していますが、こちらも陰陽五行説から1年間の健康維持のポイントを毎月のテーマにしています。
陰陽五行説を語る上でお馴染みの中国最古の医学書と言われる「黄帝内経(こうていだいけい)」。春夏秋冬それぞれの季節に応じた養生法が記載されています。陰陽五行説は、適切な時に適切な行動をすることが大切だと説きますが、各季節に合わせた生活スタイルを送ることを大事にしています。その内容は日々の暮らしに役に立つので、2020年には季節に応じた養生法に関するワークショップの開催も検討したいと思います。

補腎とアンチエイジング

冬は「補腎」の季節です。腎を補うとは、シンプルに言うと、心身の健康の土台をつくることです。人の身体は、腎に気を貯蔵します。つまり、腎の元気は健康のバロメーターとなります。
冬気の性質は「蔵」です。寒い気候や冬の気の性質が、身体に気を溜めることを助けてくれるので、動物が冬眠して春を待つように、人も1年間の活動のための気を貯蔵するといい季節です。だから、不調などがあったら、冬の間の養生が健康を取り戻す絶好のチャンスと言われます。
今回のテーマ「アンチエイジング」も、この季節に行うのが一番効率がいいです。老化を遅らせるには、エネルギーの収支バランスをいつもプラスに維持すること、「消費」より「溜める」に一生懸命になりたいです。睡眠で気を溜める、バランスの良い食事で気を補充する、リラックスできる空間を持つことで心(意識や脳も含めて)も休ませることです。自然界の「蔵」の気を存分に利用したいのです。

陰ヨガは、深い呼吸を促し、癒しと休息を養うヨガです。補腎のためのヨガと言っても過言ではありません。気を補充することから、冷え、慢性疲労、腰痛、老化などを改善してくれるヨガと言えるでしょう。この冬、癒しとともに、身体の気を養うことをしてみませんか。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/