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陰ヨガとマインドフルネス

マインドフルネスとは、何でしょう?

「今、ここに在ること」

この一言につきます。

マインドフルネスは、日常生活のどこにでもあるものです。だから、歩いているときでも、料理しているときでも、仕事をしているときでも、どんなときでもマインドフルネスに過ごすことができます。

個人的には、メディテーションという”座る”かたちを取ることで、姿勢が整い、身体の余分な力を省いてリラックスした状態になれるので、より心へのアプローチが実現できると感じます。あちこち過去や未来に行ってしまいがちな思考に、”今ここに在ること”を訓練するのです。

では、どのようにマインドフルネスを実現するのでしょうか?
まずは、呼吸に意識を置くことです。何もしようとしません。ただ、今そこに在る呼吸を捉えるだけ。この”止まる””止まってみる”という作業は、マインドフルネス・メディテーションの基礎となります。”止まる”ができないと、思考は糸の切れた凧のように制御不可能になってしまうからです。

自分勝手は、一人で生きている時のみ認められるものですが、残念ながら、私たちは自分以外の外界の世界(人や社会)と一体となって生きています。だから、次に大切なことは、五感を研ぎ澄ますことです。五感は、”止まる”行為から少し大きな空間を与えてくれます。”今ここに在る”ものを、空間ごとダイレクトに感じさせてくれます。
ただし、五感から思考のスパイラルが始まったら、妄想または白昼夢へと誘っていかないように、再び呼吸に戻ることが大切です。これが、マインドフルネス・メディテーションの基本です。

陰ヨガにも、たくさんのマインドフルネスが存在しています。何もしないで委ねるということ、地エネルギーの土台を感じながら静止をすること、カラダの中の空間とその静けさの存在に気づくことをするからです。陰という概念をもとに、静かに”止まる”ことをして、委ねて受け入れるアーサナを通して、カラダに向かった意識を研ぎ澄ませていくからです。そんなマインドフルネスで満たされた陰ヨガは、メディテーションの入り口です。マインドフルネス・メディテーションを学びたい方にオススメのヨガです。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/