肩こり解消の陰ヨガ
こんにちは。渡辺純子です。
2018年2月の陰ヨガのテーマは、「肩こり解消の陰ヨガ」です。
肩こりは、現代人の多くが悩む不調でしょう。スマホやパソコン仕事から来る肩や肩甲骨、また首の辺りまで凝りを感じる方が多いと思います。運動不足や目の疲れなど様々な原因からなるものもありますが、ココロのアンバランスからも引き起こされる不調です。
私の経験からお話しすると、肩まわりをほぐすためには、陽ヨガで行うサンサルテーション(太陽礼拝)の手の動きを中心に、ダンダンーサナに行かないバージョンをすると結構ほぐれます。つまり、前屈してすぐまた頭を上げてタダーサナに戻るやり方です。手を肩甲骨から、陰ヨガをしているかのように、ゆっくり動かしてあげるのがポイントです。ゆっくりやることがとても大切なのは、慢性的な肩こりの原因となる骨まわりの深層の筋肉や組織にアプローチしたいからです。物理的な肩こりは、動かすことでも充分に肩こり解消ができると思います。
では、精神的な肩こりはどうでしょうか。
肩こりの原因に血行不要があります。血が巡らず、鬱積したことで痛みを起こすのです。それを中医学では、瘀血(おけつ)といいます。瘀血は、汚い血が体内に滞っている状態を指していて、これは肝の不調と繋がります。肝は、気持ちや感情と密接に関係があり、瘀血の状態が長期化すると、精神状態を不安定にさせる原因にもなると考えられます。
また、精神状態が不安定であると、ココロの不調がカラダの凝りへと繋がることも。だから、肩こりは、ココロの穏やさや落ち着きが奪われているサインのひとつです。特に、女性は、何かイライラしたことがあったり、ヒステリックに感情的になったりと精神が安定していないと、瘀血となり肩こりが慢性的になりやすいと考えられます。これは、肝のバランスと女性の生理が繋がっているからです。
また、血の問題は、肝だけではなく心にも影響を及ぼします。血が不足すると心も不調を来してきます。心は、ココロを宿している五臓(ごぞう)です。そして、五行の中では火の五行にあたり、カラダとココロが安定した状態にあるかを統括している役割があります。肩こりが慢性化すると、ココロの調和も崩れていきます。陰ヨガは、感情や気持ちも穏やかにしてくれるヨガです。まずは、瘀血の解消からしていきましょう。
- *「今月の陰ヨガ」は、ジュノスタイル東京、及びJunostyle-YinYogaOnlineSelfPracticeでお楽しみ頂けます。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/