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2016年2月の陰ヨガ:アンチエイジング

Junostyleでは、毎月テーマに沿って陰ヨガをご紹介しています。
「今月の陰ヨガ」2月のテーマは、「アンチエイジング」です。

陰ヨガ:「下半身の柔軟性を高める陰ヨガ」
経絡シリーズ:「アンチエイジングのための陰ヨガ」


アンチエイジング=腎精(じんせい)を保つこと

中医学でいう健康とは、五臓の中に精(せい)を充分保存していることを言います。簡単にいうと、精という生命エネルギーの源を不足させないということです。五臓は、身体的機能だけではなく、精神的・感情的な側面も持っていることから、心身の疲労は精を浪費させます。逆に、心身ともに健やかに過ごすことは精のバランスを保つことになります。


その生命エネルギーの源である精ですが、最も貯蔵されている五臓が腎(じん)です。精が不足なく保存されていると腎は健康を保ちます。腎の状態は、髪、骨(歯)、耳に現れます。老化現象と言われる事象が起こる部位です。例えば、髪が抜けたり、白髪になること。骨がもろくなったり、歯が抜けたりすること。難聴になり耳が聞こえにくくなること、など。つまり、腎精の不足は、老化現象となって表に現れてくるのです。また、腎は、唾とも関係があります。口を潤すためにある唾が減るドライマウスの状態は、老化現象のひとつです。つまり、この腎精をいかに腎の中に補っていけるかがアンチエイジングの基本となります。


精神面からのアンチエイジングも大切

生命力が漲っているというのは、生きていく力となりますが、精神的にはしっかりとした志をもって前進できる力を指します。強い意志を持って、力強い行動を起こすバイタリティの源は、腎に蓄えられる腎精です。逆に、怯えたり、焦ったり、怖がる精神的様態は、腎精が不足していると考えられます。「頑張って前進しよう!」という元気を持てるというのは、若々しく健康である証拠なのです。「病は気から」と言われるように、気持ちも心身の健康に影響を及ぼしますから、精神面からのアンチエイジングも大切にしていきたいのです。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/