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2015年11月の陰ヨガ:体を温める

Junostyleでは、毎月テーマに沿って陰ヨガをご紹介しています。
「今月の陰ヨガ」11月のテーマは、「体を温める」です。

陰ヨガ:「スパインシリーズ〜陰ヨガの前屈」
経絡シリーズ:「体を温める腎・膀胱経の陰ヨガ」

9月からの3ヶ月間は、スパインシリーズにフォーカスしています。スパインシリーズについては、陰ヨガコラム「陰ヨガスパインシリーズの効果」をご覧ください。


腎陽を補うこと

「冷えは万病のもと」と言われるように、体を温めることは健康を維持する上でとても大切なことです。五臓が体の生理調整をしていると考える中医学では、温める力は腎(じん)が司っているとします。腎は、機能別に2つの呼び方があり、潤したりリラックスを促す「腎陰」と、温めたり代謝活動を支える「腎陽」があります。体が冷えるということは、腎陽の働きが低下しているということです。腎陽の働きは、老化によって徐々に衰えますが、不規則な食生活や睡眠、ストレスが多いライフスタイルがその機能低下を加速します。腎は、生命エネルギーを宿す内臓です。中医学の健康は、腎を養うこと。そして、生命を維持するためのエネルギーの元になる精(せい)を宿し、体全体の内臓や経絡を流れる気を正常に保つことです。


背中の柔軟性にフォーカスした陰ヨガ

経絡の理論から、体の不調は経絡を流れる気の不足や滞り、制御されない流れがある場合に起こります。つまり、体が過度に硬いということは、気の正常な巡りを阻害します。多くの人が柔軟性を高めるためにヨガを行いますが、今月の陰ヨガは、特に冷えとも関係がある背中の柔軟性にフォーカスします。背中には、腎と膀胱の経絡が通っており、体を温める気の働きを支えています。前屈を中心としたスパインシリーズで、肩まわり、腰、腿裏などじっくりと開いていく陰ヨガのプラクティスを行いましょう。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/