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陰ヨガスパインシリーズの効果

こんにちは。渡辺純子です。
9月からの3ヶ月間、「今月の陰ヨガ」は、スパインシリーズにフォーカスを当てます。スパインは背骨のこと。つまり、スパインシリーズは、背骨の柔軟性(可動域)を高める陰ヨガのプラクティスです。背骨の柔軟性が高まることで、体全体の健康促進、老化予防、呼吸の安定、精神のリラックスを促す効果も期待できます。

仙骨を大事にしたいスパインシリーズ

背骨と一口にいっても、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨と多くの骨と数多くの骨があります。陰ヨガでは、人体の関節を大きく2つに分類し、股関節と背骨にフォーカスします。そのうち背骨にフォーカスした陰ヨガプラクティスをスパインシリーズと呼んでいます。
スパインシリーズのクラスづくりをするときは、背骨だけにフォーカスする場合もありますが、大体は股関節の柔軟性を求めるポーズ群も入れて構成することが多いです。何故なら、物理的な身体の観点からも、エネルギー的観点からも、仙骨の自由度を高めることに注力したいからです。骨盤の一部であり、股関節とも密接に関係している仙骨は、背骨の根っこであり土台です。背骨の動きのスタート地点です。従って、背骨は、股関節と仙骨に下部から支えられ、腰椎へ連動しながら上半身の動きを可能にしているのです。


陰ヨガの観点からみた背骨と陽気の関係

中医学では、陽気が代謝、消化、分解、解毒等の全ての生理活動を担い、人体の生命と健康を維持していると考えます。その陽気に最も密接な関係のある経絡(気の通り道)が背中に通っています。主に督脈、膀胱経、腎経です。腎には陽気を貯蔵する働きがあり、健康促進や老化予防を助けています。さらに、腎は人の誕生、発育、成長、老化に深く関わりがあります。膀胱経は、最も長い経絡です。陽の性質が強い経絡であり、人体のあらゆる活動を支えます。人の健康は、背骨から始まるといっても過言ではありません。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/