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2015年10月の陰ヨガ

Junostyleでは、毎月テーマに沿って陰ヨガをご紹介しています。
「今月の陰ヨガ」10月のテーマは、「呼吸と背骨」です。

陰ヨガ:「スパインシリーズ〜陰ヨガのツイスト」
経絡シリーズ:「呼吸を促す肺経の陰ヨガ」

9月からの3ヶ月間は、スパインシリーズにフォーカスしています。スパインシリーズについては、陰ヨガコラム「陰ヨガスパインシリーズの効果」をご覧ください。


セラピー的な要素をもつ陰ヨガのツイスト

ツイストは、背骨の柔軟性を高める効果が期待できます。パワーヨガやハタヨガをプラクティスしていていつも感じることは、陰ヨガのスパインシリーズが、深い前屈や無理のない後屈を助けてくれるということです。背骨の深部を開く陰ヨガのツイストは、体を芯からほぐしてくれます。無理なく安全にヨガを行うための基本となります。
陰ヨガの観点から、背骨の健康は、“可動域が充分に広いこと”をいいます。特に、胸椎は、ストレスによってガチガチになりやすく、そのため呼吸が浅い人も少なくありません。肋骨や胸椎が、充分な可動性をもつと、呼吸を深く行えるようになります。
ゆったりと静かに、沈むようなエネルギーをもつ陰ヨガのツイストは、肩や胸、背中などの緊張を徐々に解いてくれます。そして、セラピー効果をあげるためには欠かせない自律神経のバランスを整え、心身の自然治癒力を高めてくれます。さらに、陰ヨガのツイストは、凝り固まった心の縛りをも解く要素を秘めており、ストレスの多い私たち現代人の心身の健康を支えてくれるのです。


秋と肺と呼吸の大事な役割

健康的なライフスタイルのヒントとなる中医学に焦点を当てると、肺とその経絡が最も働きやすい秋の季節に行うツイストは、胸を開くことに重きをおいて行います。肺は、呼吸を司り、呼吸を通して、心と体を繋ぐ役割を担っています。肺に秘められた悲しみの感情は、過度になると心を傷つけるので注意が必要です。胸を充分に開き、呼吸を整えることは、外界(他人)との交流やコミュニケーションをスムーズに導いて、自身の心を開くことにも繋がります。心が成長できる時間でもあります。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/