Junostyleの「秋の陰ヨガ」
自然の変化に順応したライフスタイルを送ることは、健康維持の秘訣です。
Junostyleでは、四季に応じて変化するカラダを巡る気に焦点を当てて、季節に応じた陰ヨガプラクティスをご紹介しています。「秋の陰ヨガ」は、呼吸を深める陰ヨガプラクティスです。
気持ちを寛大にして「収」を養う時期
「黄帝内経」によると、立秋から立冬までの3か月間を「容平(ようへい)」といいます。空が高くなり、空が澄んでくる季節。陽気が下がり始め、“涼しさ”から“寒さ”へと気候が変化する時期です。自然界では、粛殺(しゅくさつ)の気が強くなるので、空気が乾燥し、木々が枯れて葉を落とします。
秋は、早寝をして、早起きをすること。心を穏やかにして、キリキリしないこと。自分の気持ちを寛大にすることが大切です。気を内側に収めて、意思をあちこちに向かって外に出さずに「収」を養うこと。肺気を清らかにし、栄養を体に溜めて、悪いものを殺すこと。これに逆らうと、肺が損なわれ、冬に下痢性の病気になりやすくなり、冬の働きである「蔵」を充分に行うことができなくなります。
呼吸を大事にしたい「秋の陰ヨガ」
秋は、春から今までの活動を振り返って、今年の稔りをまとめる収穫の時期です。そのため、外界の気が乾燥して、不要な全てのものを枯らすので、乾燥から人体(特に、お肌)を守る必要があります。お肌を守る免疫力は衛気(えき)といいますが、この衛気を体表に送るためには深い呼吸が不可欠です。また、お肌の潤いも、呼吸の深さと連動します。呼吸によって助けられる気の巡りは、栄養を運び、潤いを維持する血(けつ)の循環を助けるからです。
また、秋は、穏やかに落ちついた気持ちで、冷静に自分を見つめ直す季節でもあります。木々が葉を枯らす様相から、落ち込みやすく、悲しい気持ちに陥ったり、鬱になりやすい人もいます。心を平穏に保つためにも、自律神経を整える深い呼吸が大切です。体の力を最大限に抜いて、呼吸を通して内観を深める「秋の陰ヨガ」は、自分の土台や中心に返り、新たなジャンプをするための準備にもなります。
- *「今月の陰ヨガ」は、ジュノスタイル東京&ジュノスタイル京都、及びJunostyle-YinYogaOnlineSelfPracticeでお楽しみ頂けます。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/