肝気の巡りと女性の生理(パート2)
こんにちは。渡辺純子です。
肝気の巡りと女性の生理(パート1)に引き続き、「肝気の巡りと女性の生理」についてのコラムです。女性に陰ヨガをライフスタイルに取り入れてほしいのは、女性の生理にとって、とてもプラスになることが多いからです。女性は、月のエネルギーに違い性質や生理を持っていることは、ヨガを学んでいる人なら知っている人は多いと思いますが、月のエネルギーである陰のエネルギーを感じる時間や行動を持つことは、女性の心身にとって重要なことです。パート2は、感情についてです。
肝と怒と七情
生理中にイライラしたり、怒ったり、泣いたりなど感情が激しくなるのは、肝気が滞っているサインです。感情を出すことで気の滞りを出そうとしている証拠です。涙が出たり、泣いたりしてしまう女性もいますが、涙は肝の液と言われます。
肝は、「怒」の感情を宿しています。他の五臓の感情もご紹介すると、心は「喜」、脾は「思」、肺は「悲・憂」、腎は「恐・驚」の感情を持っています。全てをまとめて、七情(しちじょう)といいます。「怒」や「悲」というと、悪い感情ではないかと思いがちですが、「怒」は何かをやり遂げるときに動きを与えてくれますし、逆に「悲」は過度な勢いを一度落ち着ける役割があると思います。だから、全ての感情にはそれぞれ役割あり、良し悪しではないです。問題は、5つの感情がバランスを失った時です。
リラックスすることが女性の健康を支えます
このように、感情と肝は密接に繋がっているので、うっ血、気の滞りが起きると、感情が激しく表に出ます。生理前症候群(PMS)と言われる症状もこれにあたります。感情は、エネルギー(気)の表現のひとつなので、スムーズに一定のリズムで流れていることが健康を支えます。感情や精神などメンタル面が穏やかに休んでいないと、肝気は過活動となり、流れが滞り健康の妨げとなることがあります。
陰ヨガは、穏やかに体を開き、呼吸を促して、眠りを誘うようなリラックスを促すヨガです。生理中に、または生理前の不安定な感情が出ている時に行ってあげたいプラクティスです。
- *「女性の陰ヨガ」は、Junostyle-YinYogaOnlineSelfPracticeでお楽しみ頂けます。「女性の陰ヨガ」として、女性の生理サイクルを低温期、月経期、高温期と3つに分類し、五行理論をベースに陰ヨガのプラクティスを紹介しています。
渡辺純子
株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/