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『補陽』のための陰ヨガとアロマセラピー

春は補陽の季節と言いました。2020年3月の陰ヨガのテーマでもありました。

補陽とは、読んで字の如く「陽を補う」ことです。春は芽吹きの季節です。自然界では、冬の間に冬眠するなどじっとしていた生命が動き出したり、新たな命が誕生したり動きが起こってきます。従って、少しずつ動くことを助け、陽の頂点である夏に向けて徐々に成長していく季節なのです。

気血の巡りと呼吸を助ける陰ヨガ

陰ヨガの観点から補陽というと、身体の気血の巡りを助けることを指します。気を十分に運び、血液循環を活発にし、呼吸も自由に行います。五臓でいうと、肝を大事にしたい季節です。さらに、今年は、コロナ禍において、特に呼吸器系の免疫力を保ちたいという観点から、肺も視野に入れてプラクティスを行なっています。
肝の巡りのためには、まず落ち着いて心を癒すことから始めてください。イライラしたり、怒りっぽい精神では、気が全身に上手に巡らないからです。心身にストレスが溜まるような生活はなるべく避けて、陽ヨガで身体をしっかり動かしたり、瞑想や陰ヨガで気持ちのリセットをしっかり行ってください。気の巡りを整えておくことは、五月病を回避する準備にもなります。

心を癒す柑橘アロマ

アロマセラピーを五行説で考える場合、陰ヨガと考え方は同じです。補陽の春は、心身の気血の巡りを促したいです。
まず、気分をスッキリさせてくれるアロマの代表格は、レモン、オレンジ、マンダリンなどの柑橘系です。気分の浮き沈みが激しい方は、ベルガモットもお勧めします。柑橘系の香りは、気持ちをすっきりさせるだけでなく、デトックス効果も期待できて、最終的に心を癒してくれるでしょう。

今回は、マスクに1〜2滴垂らして使えるアロマをブレンドしてみました。呼吸器系に作用するローズマリーも入れてみました。ユーカリをブレンドしても良いでしょう。自粛生活など気分が滅入ってしまうこともあるでしょう。気持ちを癒してくれるベルガモットもブレンドしました。

ベルガモット
スイートオレンジ(またはレモン)
ローズマリー(またはユーカリ)
2ml用の小瓶を用意して、それぞれ10滴ずつ入れてみてください。4つ目のアロマとしてユーカリを5滴入れてもいいでしょう。
私は、ベルガモットとスイートオレンジの融合がとても好きです。
是非、お試しください。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle〜自分らしい自然なライフスタイルを探す旅〜というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/