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<陰ヨガ指導者養成講座で学ぶこと>

Junostyle主催の陰ヨガ指導者養成講座〈ベーシック〉では、陰ヨガの基礎を学びます。どんな理論をベースにした実践なのか、どんなアーサナがあるのか、その特徴は何か、シークエンスを作成する方法、ティーチングはどのようにしたらいいか、など陰ヨガの先生として独り立ちできるスキルを全て網羅します。

陰ヨガ指導者養成講座で学ぶこと

まず、陰ヨガの定義を明確にします。陰陽思想を太極図(たいきょくず)を使って説明した上で、陰ヨガを行う上で抑えておきたい点を学習します。陰ヨガの骨格部分です。陰の性質についての理解を深めるために、相対している陽の性質についても同時に学習します。

まず、陰ヨガの定義を明確にします。陰陽思想を太極図(たいきょくず)を使って説明した上で、陰ヨガを行う上で抑えておきたい点を学習します。陰ヨガの骨格部分です。陰の性質についての理解を深めるために、相対している陽の性質についても同時に学習します。

そして、アーサナを深く理解することに努めます。これはプラクティスの量に比例します。講座内でも毎日2時間の陰ヨガプラクティスをして、身体に落とし込んでいきます。プラクティスに関しては、講座終了後もどれだけ謙虚にプラクティスを続けていけるかは大事です。

アーサナを理解できたら、シークエンスづくりのアドバイスをします。実際に作ってみて実践したり、より良いものに修正したりしながら理解を深めます。こちらも、実際に自分自身でクラスを持ってみて、トライ&エラーで実践を重ねるしかないですが、講座終了後すぐにクラスを担当して独り立ちされてる方も過去に沢山いらっしゃいます。

最後は、確実にクラスを誘導できるように練習します。これで陰ヨガの先生として一人前のスキルの基礎は身につきます。指導するクラスの条件によってティーチングは変わります。朝のクラスなのか夜なのか、女性向けか男性向けか、身体の硬い方向けか、高齢者向けなのか、初心者向けか、ある程度慣れている方向けか、など。言葉の使い方に対する指導なども組み込んで実践ベースで訓練します。

陰ヨガと陽ヨガの違い

陰ヨガは、その性質から他のヨガとは違った個別のヨガのように思えますが、私はヨガの一つの大事な側面という認識でいます。機能やエネルギーの質の違いです。例えば、ハタヨガといった陽ヨガと同じ姿をするポーズが陰ヨガにはたくさんあります。つまり、コインの裏表のように、時や場面や状況に応じて使う機能や性質こそ真逆であるものの、身体はひとつなのです。

私たちが普段ヨガと呼んでいるのは、身体で行うアーサナを指していることがほとんどですが、似たような格好するポーズでも、陽ヨガと陰ヨガではその身体の使い方が違います。わかりやすいところで言うと、筋肉に力を入れるのか、緩ませるのかとったところです。

陽ヨガと陰ヨガでは、その目的が違います。目的が違うと、ポーズを取る方法も違います。当然、辿り着く結果も違います。最後のシャバーサナでその違いが体感できます。 従って、陽ヨガをしっかりプラクティスしてきた方にも、陰ヨガを学んでほしいのです。裏側にある要素を体感しているかそうでないかで、表側の表出がかなり変わります。

ヨガの本来の目的は“悟り”

少し全体的なヨガのお話をします。ヨガを最も大きな視野で捉えると、生活規範、アーサナ、呼吸法、瞑想法といった段階で最後の悟り(サマディ)に行き着くための手段となります。

悟りというと仰々しいですが、日々の小さな気づきと捉えるとわかりやすいと思います。例えば、同じアーサナをしても、日によって感じ方が違ったり、プラクティスすればするほどアーサナの深みが増したりする経験がある方も少なくないでしょう。特に、アシュタンガをプラクティスされる方は、日々プラクティスする熱心な方が多いことから、この小さな悟りを実感されている方は多いのではないでしょうか。大人になってからも、日々の生活の中で色々な気づきがあると思います。そんな小さな気づきは、私たちに幸せの種を植えています。

この悟りへ進む過程において、私が強調したい大事な点は、「動」から「静」へと進むプロセスであることです。呼吸と瞑想の間には、五感を開き、ひと所に意識を置ける集中の動作が入りますが、これも「静」の要素をいかに自分の中に育てられるかだと私は理解しています。

陰陽思想は、陰と陽が相対して存在していることを説いています。つまり、陽を育てる際にも、その裏側でいかに陰の要素も同時に育てられるかが大事なのです。だから、どちらがいいとか、どちらが悪いとかいう問題ではなく、その真逆の性質を冷静にどれだけ識別できるかが最も大切な視点なのです。
陰ヨガ指導者養成講座は、そんな陰陽の道のスタートです。

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/