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心身の免疫力を高める陰ヨガ〜深い呼吸と陰のチカラ

こんにちは。渡辺純子です。
新型コロナウイルスの影響により、各地でイベントやライブの中止や延期が相次いでいます。Junostyleでも講座によっては自粛をしています。八丁堀スタジオで行っている短時間のレギュラークラスは引き続き行っているものの、3月に京都で開催予定だった「陰ヨガ指導者養成講座<ベーシック>(30時間)」を7月に延期しました。毎日必ずと言っていいほど、感染者数増加のニュースが聞こえてきます。感染予防のために、出来るだけ外出を控えると言っても限度がありますし、生活をする上で必要な外出は仕方ありません。すると、やはり、行き着くところは、自分自身の免疫力を高めて、感染しにくい身体にすること、または、万が一感染しても重症化しないような健康体を作っておくことが大切だなと思うのです。

2020年4月の陰ヨガのテーマは、「心身の免疫力を高める陰ヨガ」です。先月もお話しした「免疫力」のお話し(「花粉症を和らげる陰ヨガ〜呼吸を見直そう!」)と関連します。
今月も引き続き、呼吸を促し、免疫力を強化できるような陰ヨガを行っていきたいと思います。

深く落ち着いた呼吸、できてますか?

まずは、呼吸です。呼吸は、酸素を吸収して、細胞を活性化し、免疫力を高めるツールの一つです。深い呼吸は、身体を回復させて、健康体に戻してくれます。中医学の観点からも、肺を強壮する呼吸は、免疫を司る衛気(えき)を保ち、外界からの邪気を守る役割を担っています。
陰ヨガは、心身の忙しさを落ち着かせ、私たちが本来持っている身体の自然な力を取り戻してくれます。お仕事などで長時間の緊張を強いられてリラックスする時間がないと呼吸がどんどん浅くなります。こんな時だからこそ、ライフスタイルを見直してみて、ご自分の健康を守るために呼吸を意識してはどうでしょうか。

深い呼吸=陰のチカラ

深い呼吸をするためには、“陰のチカラ”が必要なのは知っていますか。呼吸をきちんと降ろしていくチカラです。丹田まで降ろすとも言えます。呼吸が浅い人は、いつもせかせか忙しくしている人が多いように思います。深くお腹の方まで呼吸が降りない人は、グラウンディングが出来ない、地に足がつかない、落ち着きがない、マインドレスだからでしょう。地に足のついた土台がないと、周りへの近くや気づきも疎かになりますし、人としての魅力も欠けていく気がします。お仕事なら、ケアレスミスが多くなったりして、結果、仕事の効率も悪くなるでしょう。

陰のチカラは陽の土台

一般的に、陰というと、“何もしていない”イメージが皆さんにはあるようです。しかし、それは間違いです。落ち着きを与える陰は、陽を支える土台です。陰がないと行動や達成を導く陽が十分に発揮でなきないことこそが、理解すべきポイントなのです。つまり、陰のチカラ不足で、陽が発揮できないことが、リアルに“何もしてない”ことなのです。

伝統を重んじる要素を持つヨガは、陽ヨガでも陰ヨガでも呼吸を大事にします。その点が、他のスポーツやホットヨガなどの他のヨガと違うところです。ヨガをすることで培う身体の中心を感じるチカラも、マインドフルに呼吸を観ることから始まると思います。まずは、呼吸を見つめてみて、どれだけご自分に“陰のチカラ”が備わっているか確認してみましょう。

今月のアロマコラム「免疫力を高めるアロマブレンド」も併せてご覧ください。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/