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秋のライフスタイル:お肌の潤いと呼吸

こんにちは。
ジュノスタイルの渡辺純子です。

秋分が過ぎました。秋分は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。暗くなるのが早いなと感じるこの頃ですが、これからさらに夜の時間が長くなっていきます。

陰ヨガの理論のベースとなっている中医学では、陰陽の哲学を大事にします。陰陽論は、シンプルにいうと、自然界の流れと調和することを説いています。つまり、時、場所、状況に応じた適切な行動をしなさいと語っているわけです。四季の流れ、1日24時間の流れなど、変化して止まない自然の循環とともに、生活スタイルを整えることが心身の健康に繋がるというわけです。つまり、秋は秋らしい生活の仕方があるということです。

陰陽が教える秋の生活スタイル

秋は、陰陽五行でいうと「金の五行」になります。「金の五行」は、「肺」と「大腸」と関係があります。「肺」は、呼吸を司っていることは多くの人が納得すると思いますが、お肌の潤いと関係することはご存じでしょうか。つまり、呼吸とお肌の潤いは密接に関連しており、これからやってくる秋冬の乾燥肌改善には“呼吸”を見直すことが大切なのです。乾燥肌は、お肌のシミやくすみの原因にもなるので、特に、女性にとっては気にしたいコトではないでしょうか。

お肌の潤いは、また呼吸器系の免疫力向上にも影響します。呼吸は、お肌を乾燥から守るだけなく、お肌に免疫バリヤーもつくってくれます。この『陰ヨガコラム』で何度もご紹介していますが、中医学によると、お肌には「衛気(えき)」という外部からの邪気から身を守る免疫があります。呼吸(特に呼気)がこのバリアをキープしているので、乾燥する季節の健康維持には、呼吸を正常にすることが求められます。

呼吸が大切な理由

コロナ禍のマスク生活のせいで、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスを崩している人も多いのはないでしょうか。私も、長時間マスクをしていると息苦しくなり、耐えかねてマスクを軽くずらして何回か深呼吸をすることがあります。

自律神経が失調すると、内臓の回復が遅れたり、代謝が悪くなったり、冷えや頭痛、肩こり、不眠など日常生活が穏やかでなくなります。身体の不調は心の不調にも繋がりますから、自律神経のバランスを整えることはとても大事です。

呼吸が浅くなると、肩や首の凝りなどにつながる場合もあります。瘀血(おけつ)になりやすい私は、“呼吸がしづらい→肩が凝る→目の下にクマができる“という悪循環が起きるので、体をほぐし呼吸を整えるために陰ヨガが欠かせない日課となります。

秋の陰ヨガの役割

陰ヨガの特徴は、一つのポーズをじっくり味わう時間があることです。呼吸に意識を向けて、静かに呼吸を続けていると、段々と心身がほぐれてきます。
体が硬いと呼吸筋を機能的に使えないので、上手に呼吸ができません。特に、肩や背中が凝っている人には、呼吸が浅い人が多いように感じます。心と体は繋がっているで、体が硬いと心の柔らかさも失われていきます。心の柔らかさは、人生の豊かさを決める要素でもありますので、呼吸は秋の季節に限らず、日常的にケアしたいことではないでしょうか。

Junostyleでは、陰陽理論に合わせた陰ヨガ講座『陰陽五行で学ぶ陰ヨガ〈陰の季節〉』を展開しています。詳細はこちらをご覧ください。

  • *過去のワークショップやzoomレギュラークラスが一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/