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冬の養生法〜心のアンチエイジング

アンチエイジングとは、なんだろう?

広告や雑誌を眺めるところのアンチエイジングは、美しさや若さを保つことになっているようです。私たちの細胞はどうしても老化します。それが顕著に現れるのがお肌だと思います。だから、沢山の老化予防的な化粧品等が発売されたりしています。
最近、芸能人を中心にお顔の整形が目立っていて、もちろん、綺麗を保つお仕事ですのでそれはありなのですが、大人が嗜むヨガの観点からのアンチエイジングとはちょっと違います。
過度な肥満を回避し体型を出来るだけ健康的に保つ、気持ちをフレッシュに保つ、脳の劣化を予防する、若々しい気持ちでいつまでもいる、というのもアンチエイジングですが、心のお話し抜きではヨガ的なアンチエイジングは語れません。

固定観念は老化のプロセス

「自分が正しい!」と思い込んだり、横柄な態度になることも老化の一つ。先入観や固定観念が、新しいことに耳を傾け、人の話を聞いて、吟味するチャンスを失わせていることありませんか?
年齢を重ねるほど、当然のことながら経験値がアップします。過去の成功体験が次なる成長を阻害することもありますし、逆に失敗体験は次なる挑戦を諦めさせたり、歪んだ決めつけに発展することも。でも、成功とか失敗とか勝手に決めつけているのは、ただの「私」の思考です。往々にして、私たちは、「私」が見たいように、勝手に世の中を見て決めつけているようです。
真のアンチエイジングとは、自分を固定化しないことです。「私は、こうあるべきだ」とか、「私はこうありたい・こうなりたい」を手放しましょう。心のアンチエイジングをしたいなら「私」という概念はいらないようです。

心のアンチエイジングは「気づき」から

今、もし、あなたが苦しみの中にいて、自分を肯定できずにいて、辛いと感じているなら、それは老化のプロセスに巻き込まれています。一度、そんな自分を解き放って、その苦悩から自由になりませんか?「私」という呪縛から解き放たれて!

その第一歩は、まず静かに落ち着いた心身を持つことです。つまり、「陰(いん)」を持つことです。陰ヨガは、睡眠力をアップしたり、消化器などの内臓の働きを良くしたり、自律神経を整え健康促進をしたり、一般的なアンチエイジングにも大いにプラスになりますが、人を人として成長させ、内側から揺るぎない魅力を養ってくれるヨガだと実感しています。それは、静かに留まることから始める、その性質に大きなヒントがあります。心が緩まらないと始まらない、自分そして周りへの気づきのプロセスです。
ただし、この性質は、心と身体がシンクロしていることが大前提なので、体感した人、または体感しようと努力した人しか得られないものです。心が身体と共に「今、ここ」にあることが必須です。陰ヨガは、静かに止まってアーサナを取ることで、 心身を落ち着かせ調和する手助けをしてくれます。そして、陰ヨガに慣れてきて、もっと気づきのプロセスを体感したい方は、是非、マインドフルネス・メディテーションにご参加ください。

突然の感染症のせいで翻弄された2020年も、もうすぐ終わろうとしています。まだまだ安心できる状況にはないですが、「心のアンチエイジング」は忘れずに2021年に向かっていきたいですね。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/