ヨガをする時に心掛けたいことは、
素材を生かすこと
つまり、自分の体という素材を生かすことです。
ヨガのアーサナを行う時に、体が硬いと、どうにかして筋肉を伸ばしてみたり形を整えようとしてませんか?
心が達成感を味わいたくてそうなるのですが、できればその気持ちを手放してください。
動かない体や部位があったら、動かないことを味わってみてください。
今そこにある自分の体を自然に動かして(または陰ヨガなら静止して)みること。
そんなシンプルなことをすればいいのです。
胸が開かなかったら、開かせる方向にアーサナのベクトルは向けるものの、呼吸をしながら自然に体が開いてくるのを待ちます。股関節が開きにくかった
ら、これも呼吸をしながら股関節周りの組織が緩んでくるのを待ちます。
ヨガは、アーサナを達成するよりも、今、目の前にある素材を生かしてくプロセスが大事です。体に向き合う過程において、何を感じたか、何に気づいたか、または気づかなかったか。丁寧に繊細に観察することなんです。
かっこいい何かになる必要もないですし、素敵な体になる必要もないです。そのままの素材に向き合うことこそが美しさです。それがヨガです。