先月のとある陰ヨガのクラスでは、アーサナを取る上で大事なことをお伝えしました。
アーサナを行うとき、多くの人は完成したアーサナを目指してそれだけを見ているような気がします。ヨガを始めたばかりの頃の私も、そういうアーサナを行っていたと思います。
でも、ヨガをたくさんプラクティスをしていくと段々とわかってくるのですが、
アーサナは過程が大事
なのです。
綺麗にポーズを取りたいとか、完璧にしたいという気持ちは誰もが持つと思いますが、アーサナはその気持ちを捨てる作業でもあると思うのです。ヨガは競争でもないし、勝ち負けが決まるものではありません。自分をじっくり見つめることだから。
何かをやれば、結果というものは必ず出来上がりますが、その結果は、それまでの過程があっての結果。結果だけが出たところで、深みや厚みのある結果ではありません。つまり、過程もしっかり含めての結果が大事だと思うのです。
まぐれでいい結果が出たということと、それまでの過程において自分がどう取り組んだかが明確になっている結果と、違うと思いませんか?
もっと言うと、結果には自分勝手な決めつけが多く入る場合もあります。私たちの多くは、良い結果だとか悪い結果だとか、一定の評価をしてしまいがちですが、そもそもその判断が間違っていることだって多いと思います。時に、結果に対する評価判断をすることそのものが人生を苦しくしてしまう・・・。悩みが多い人は、まず、自分の思考、良い悪いの判断、意見など全てをまずは手放してみてほしいのです。
過程を大事にしてみませんか。
一つ一つのポーズから受ける感覚だったり、呼吸だったり、その瞬間の体の声をじっくり聞いてみること。今そこにあるアーサナとアーサナを行っている体を経験してください。
2023年は後半がスタートしました。もう7月も半分が過ぎようとしています。今年後半の一つのワークとして、アーサナをもう一度やり直してみたいなと思っています。陰ヨガと陽ヨガと、それぞれゼロから向き合ってみようと思います。新しい発見がある、そんな予感がしています。新たな発見があったら、また皆さんにシェアします。