2025年度の瞑想講座〈継続コース〉は、今日で3回目でした。今年度は、
心のしくみを知ろう!
ということで、心はどういうふうに動いていくのかや、カルマについても少しお話ししています。
心のしくみを知るためには、まず実践が大事です。心を鎮めて、観察するためのプラクティスをする必要があります。ヨガのアーサナと同じで、繰り返し何度も何度も、毎日のように向かうからこそ段々と見えてくるものがあります。
一方で、仏教が説く心のしくみや構造を理論で勉強します。理論を勉強することで、行っている実践の意味や目的を知ります。ただ、この理論の理解が難しい(^^;
しかも、十分な実践を伴わないから理論の理解が乏しいわけでして、やはり実践をかなり十分に積んでいくことが必須になります。
実践は、とにかく、ただ座ることだけです。余計ないい訳も何もかも不要です。
ただ、座るだけ。
この身一つでできることなのです。
だから、「座れない」という人は(身体的にな困難がない限り)、どこか日常に歪みがある可能性があるのではないかと思っています。上手に座る必要は全くなくて、20分だったら20分と決めて、ただ座るという行為をするだけです。スマホでネットサーフィンをしている時間と同じです。むしろ、それより短い時間ではないでしょうか。
多く人が瞑想をすることで快適に、不快なことなどなく、100%ハッピーになれるはず、と思っています。でも、そもそも、そんなユートピアは、妄想の世界でしかありません。そのユートピアに逃げれば逃げるほど、幸せは逃げていきます。私たちは、その不快にこそ目を向けて、不快を感じてる自分と一緒にいることなのです。
だから、不快であろうと、ハッピーな気分であろうと、ただ座ることがとても大切なのです。
別の視点から見たら、ただ座ることから始めればいいのだから、瞑想はとてもシンプルです。結果や効果を求めるからこんがらがったり複雑になるのです。
シンプルに、ただ座ること
今日の瞑想講座は、そのシンプルが故に可能となる洞察力を磨く方法をお話ししました。皆さん、マインドフルに私のお話を聞いてくださいました。どんどん、瞑想を深めていきましょう。講座内の皆さんのコメントを聞いていたら、色々なことに気づきがある様子でした。