【活動報告】陰陽思想が教えてくれること

陰陽五行で学ぶ陰ヨガ講座〈陽の季節〉 (800 x 600 px)

陰ヨガのベースとなっている哲学は、陰陽思想です。天地自然の法則に従って生活をすることで、健康を維持していきましょうということです。陽の季節には陽の活動を、陰の季節には陰の活動をするのです。

一般的に、「陰(いん)」は暗くて悪いイメージがありますが、それは、陰陽思想をきちんと理解していないだけです。陰陽思想はどちらが良い悪いという議論をしているのではなく、全く真逆の性質を識別しているに過ぎません。もちろん、場面によっては良し悪いの象徴になることもありますが、それはあくまで具体的な場面に落とした場合です。概念としては、動静、明暗、天地、火水など、役割や運用の違いを現しているのです。

経絡に沿って陰ヨガプラクティスを組み立てる場合、中医学のもとになっている五行説の理論を使います。春夏秋冬それぞれの季節の養生法や、個々人の心身の不調や状態に応じた緩和策を中医学の理論をもとに探していきます。例えば、生理痛など肝の不調と決まれば、肝経の経絡を意識して陰ヨガのアーサナを組み立てます。

積極的に身体を動かして健康促進を図るというよりは、静かに”休む感覚”を身体に経験させてあげて、西洋の言葉を借りれば、副交感神経が優位になれるようなリラックスを与えます。

私の経験からお話しすると、陰ヨガは、特に、女性の身体に合う気がします。現に、20代に生理の乱れや生理痛がひどかった私の周期は陰ヨガを始めてからはほぼ28日周期で回りました。自分でも驚いているのですが、自然に身体に備わっている自然治癒力や免疫力を正常運行させてあげるだけでQOLが高まります。

陰ヨガを日常のヨガプラクティスにすることで、自然の流れと生活することの大切さを実感します。身体だけではなく、心についても同じでしょう。自分の目の前にやってくる出来事を、「陰」の性質が象徴する大地のような大きな包容力で包みこんでいくことで、確かなエネルギーの中に身を任せることができます。それが一番の健康ですし、幸せ在り方じゃないかと思います。

2025年の春ごろから、陰陽五行で学ぶ陰ヨガ講座〈陽の季節〉として、この季節を健やかに過ごす方法を陰陽思想と陰ヨガで実践してきました。

<陽の季節>の日時とテーマ:
5月10日(土) 13:00-15:30:肩こりとストレスと情緒のバランス
6月7日(土) 13:00-15:30:むくみと肥満と新陳代謝
7月12日(土) 13:00-15:30:夏の冷えを改善
8月3日(日) 10:00-12:30:夏バテ予防と安眠

いずれも、天地の自然の法則に自らの身を委ねて生活することの重要さを説いています。

陰の季節は、他の講座と自身の瞑想の学習が忙しくしばらくお休みです。年末あたりに、少し別の角度からの陰ヨガを講座として紹介したいと考えています。

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