何事もそうですが、繰り返し練習することで身についてくるものです。
私は大学卒業までフルートを趣味として吹いていましたが、やはり繰り返し毎日練習することで上手くなっていくことを実感しました。
上手に演奏するテクニックはあるものの、やはり最後は淡々とどれだけ繰り返しその曲を練習したかにかかってきます。
練習の厚みは、演奏会や発表会によく現れていた気がします。たくさん練習した時は、本番で意図しない力が発揮できたり、練習不足の時は人前に出る緊張からか演奏がグダグダになってしまう。たくさん練習することで、「大丈夫!できる!」という自信がつくことも影響すると思いますが、一番はどれだけフルートとその曲に馴染む時間と空間があったかということだと思います。
ヨガも、同じです。
どれだけアーサナに馴染んでいくか。
フルートの演奏と同じように、体の使い方など一定のテクニックはあるものの、最後は淡々とどれだけアーサナと触れ合ったかということだと思います。
ヨガには発表会はないけれど、自分とアーサナとの関係にその触れ合いの結果が現れます。たくさんアーサナと触れた時はとても体と仲良しです。アーサナをしていないと体は強張り意地悪に見えます。
さらにここから大事なことは、淡々とたくさん触れることでしか見えないものがあるということ。頭でこうしてあーしてと考えているうちは見えてこないもの。アーサナの動きや静けさと一つになった時に感じることができるものです。脳を返していない感覚とでも言いましょうか。ただ、アーサナを行っているリアルな感覚です。ライブ感があるというか、今起きていることに触れている感覚というか。
是非、その境地に辿り着いてみてください。シンプルに、素直に、淡々とアーサナに触れた人にしか感じ得ないこの感覚を。
きっと、新しい気づきがそこで待っていると思います。