先日、ヨガの先生で最も私が尊敬してる人のひとり、佐久間涼子ちゃんに会いました。久しぶりの再会で、お互いの想いを思う存分話しましたが、この日、私の中でさらに「陰の概念」が深まりました。涼ちゃんの話により、「陽の概念」がぐっと入ったからです。
陰と陽は、真逆のものが相対している構図。それは、反対の性質のものが補い合い、助けあい、バランスを取っていることを意味します。講座などではよく、朝昼晩の24時間の流れや、春夏秋冬という四季の流れでこのバランスを説明しますが、涼ちゃんとの陰陽論議はそこに留まりません。
私は「陰」にフォーカスをしながら、このバランスを伝えています。だから、養成講座でも初日に説明することは、
「私の陰ヨガは、陰陽でひとつの完全なバランスから、陰の部分だけを取り出したヨガをしている。」
ということ。ピアノの練習でいったら、左手だけにフォーカスして、そのベースのメロディを知り尽くすことをしています。だから、陰ヨガとは、ひとつの流派でなく、どのヨガの中にも包括されてるものです。それを、解剖学的観点から見ると関節(結合組織)の議論になるし、エネルギー的観点からはグラウンディングする力になる。さらに、精神的観点からは見えないものをも洞察できる力ということになるでしょう。
陰を理解するために、「陰は、陽の土台になる。」といつも言っています。陽(=活動)を継続するには、陰(=エネルギー蓄積)が必要だからです。ガソリンが満タンに入っていない車は、走ることさえできないからです。
元気がないなら、まず休めばいいし、走ってみてからエネルギー不足に気がついたら、そこで一旦休憩すればいい。「陰」について知ること理解することは、陰からでも陽からでもどこからでもスタートができますから。
「陽の使い方」を知っていますか?②に続く。
*写真は涼ちゃんからもらいました(^^)