アーサナの領域に留まるなら、陰ヨガの中でいろんなことをしても楽しいと思います。きつめのポーズで大地を踏みしめたり、ダウンドッグしたり、四肢を動かしたり、陰の要素をふんだんに取り入れて陰ヨガをすることも悪くないでしょう。
しかし、ヨガスートラにある八支則のサマディに向かいたいのなら、必ず集中とメディテーションへと向かう必要があると思います。陰ヨガもヨガなのだから。
メディテーションの勉強を始めてから思ったことーーー陰ヨガは、静かなヨガではあるけれど、まだまだアーサナ、つまり身体へのアプローチでしかないということです。確かに気持ちも落ち着くし、感情も穏やかにはなるけれど、まだ身体の領域を出ないところにいます。
もちろん、陰ヨガは、そのグラウンディングの性質から、メディテーションの入り口にとなるし、メディテーションの準備としてとてもオススメのヨガです。
体を静止して、委ねるという<何もしないこと>をしないかぎり、マインドフルネスに深く入っていけないと思いますが、陰ヨガにはその要素がたくさんあります。
だから、体へのアプローチの最後の領域が、<陰>であると思います。動くヨガも、最後は座ってポーズをとって、落ち着く方向へシークエンスは流れていきますよね。
だから、ヨガの最終目的である<心を静かにする>ためには、最終的には静けさと静寂さが必須だと思うのです。
ハタヨガはそれだけで、陰と陽の調和が動きの中にであるはず。そこから、動きをとって静けさを求めた陰ヨガは、精神へのアプローチを可能にする通り道。
そして、静かに静寂に座れるようになったら、そっと目を薄っすらあけて、呼吸に意識を置きます。そこから、マインドフルネスメディテーションへと入っていくのです。
それが、私の陰ヨガ。