ヨガのアーサナをする際も、このシャマタは大切な要素だと思います。何故なら、アーサナは、自分の体の状態を偽りなく純粋に映し出し、私たちはそれにありのままに触れたり観察したりすることで、自分を知る作業をしているからです。
シャマタとは、一所に意識を起き続けることです。マインドフルネス(の一部)とも言えます。
体や呼吸に意識をフルに満たしていくことで、自分の心身を感じて理解していくのです。思考が散漫だったり、落ち着きがないと、何も見えてきません。散らかった部屋から探し物は見つかりにくいのと一緒です。きれいに整頓された落ち着きのあるお部屋は、何がどこにあるか一目瞭然です。
アーサナ講座を11月からスタートしました。生徒さんから、陽ヨガの講座をしてほしいという要望があったことも開催の大きな理由の一つですが、私自身がヨガの真髄であるアーサナに今一度向き合いたかったからです。
ハタヨガなど動くヨガ(陽ヨガと私は呼んでいます)から、静けさを培う陰ヨガへとヨガが広がり、さらに、心の落ち着きと穏やかさを養う瞑想へと進みました。静寂さを保つことの重要さが理解できたところで、今一度自分のヨガのスタートラインに立ってみたくなったのです。
マインドフルネス瞑想をプラクティスに取り入れているヨギのアーサナは、どうなるんだろう?
という好奇心です。
さらに、アーサナは年齢とともに変わります。ヨガを始めた30代前半に比べて、身体は確実に老化しています(^^;
30代で覚えたアーサナを、今の目線と視野で捉え直したいのです。身体は老化はしますが、体のセンサーや繊細さはヨガを続けてきた分、深く研ぎ澄まされてきています。気が付かなかったことや新たらしい発見などが出てくると思います。
静寂さを大事に、シャマタで満たされたヨガを続けていきます。